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マイタケ短木栽培 畑で栽培できる?初心者でも成功する秘訣!

マイタケの栽培が畑でできるということは、知らない人が多いと思います。調べてみると、シメジやナメコやエノキなど、スーパーで買えるキノコのほとんどが畑で作れるということが判りました。ただ、栽培に掛かる手間とかチェンソーやドリルを買ったりと、出費がかなりでます。どこまで許容できるかが、自分で栽培できるorできないの分かれ道でわないでしょうか。栽培もホダ木という、あらかじめ菌が埋め込んであるのを買ったりすると手間が有りません。でも、お金が掛かります。菌糸を買って自分で埋め込めばお金はさほど掛かりません。と、いうことで菌を買って自分でホダ木化までしてみることにしました。

マイタケ栽培ですがマイタケは、菌が弱く栽培中に雑菌が入るとマイタケ菌が成長しないらしいです。なので、原木に菌を植え付けるだけではダメで、殺菌して植え付けないといけないのです。その課程もとてもデリケートに扱わないといけないらしい。まあ、失敗しても良いので自分なりに調べてやってみました。まずは殺菌しないといけないのでネットオークションでドラム缶を落札しました。熱湯消毒用です。今回は原木90cmを3個分を植菌するつもりです。

目次

お湯を沸かす

原木90cmはチェンソーで20cm程に切りそろえておきます。1本の原木から4~5本取れることになります。原木は熱湯で殺菌しなければなりません。ドラム缶を畑に運び入れて、水と原木を入れて下から燃料で炙る予定です。4時間ほど沸騰したお湯を準備するのですが燃料は炭を10kg用意してみました。ネットで調べて同じ事をしてる人達は、薪を使っているようですが手元に有ったのが炭でしたので。まあ、無くなったら薪も買いにいけばいいやという目論見です。1時間ほどで沸点まで達し、湯気がモクモクでてきました。

4時間沸騰を維持する

そこから4時間ほど、畑仕事して時間を潰します。ドラム缶の中は、原木からでるタンニンで真っ黒です。ちゃんと中まで殺菌できてるといいな。4時間経ちましたら、素早く取り出して培養袋に入れます。

補足説明
素早く培養袋にいれないと、雑菌が原木に付きます。付いた雑菌が原因となり養生中にカビが発生するそうです。

取り出した木を培養袋に入れる

できれば、沸騰したお湯から取り出して入れたいんだけど、ドラム缶底までが遠く手が届きません。ドラム缶を半分寝かせて、お湯を排出してから原木を取り出します。急いで培養袋にいれてとりあえず保管です。あとは20度以下になるのを待って植菌です。

植菌する

翌日は植菌本番の日です。なんども、教本を読んでイメージしていました。ここで失敗すると全て水の泡です。無菌の部屋で、無菌の道具を使って、雑菌を着けないように植菌する、そんなことできるのか~?ほんとは、簡易の植菌室を作るといいんだけど締め切った部屋にアルコール噴霧して、ほこりと雑菌落としても良いらしい。今回は、この方法を選択しました。菌を植え付けるスプレーや自身の手はしっかりアルコール除菌して作業しました。

保管

累積温度1000度まで保管します。おおよそ2~3ヶ月です。上手くいけば、このまま秋にはホダ木化するようです。培養袋は10袋単位で買います。今回は10袋です。ホダ木化したのをメーカーから買うと1個3000円近くします。ということは、今回3万円分ほど、作れた訳ですね。やっぱ手間が掛かってるから高いですね(汗。自分でやれば、安い!成功すればですけどね。

埋め込み

7月下旬埋め込み作業を開始します。もう三か月ほど(累積温度1000度)自宅で保管していたので培養は十分です。白い菌糸がいっぱい出てきました。

出来ちゃいました、うれしい
底面まで菌糸がびっしり
側面もOKです

保管培養中は、部屋の中に置いていましたが、虫が湧いたり、臭いがすることもなく、家族からも苦情はでませんでした。しかも順調に菌糸が回っていくさまが、観察できました!。ド素人が稙菌したのに成功しちゃったみたいです(汗。

これで推定3万円分(笑
埋めました!

ここれからは、10袋分の原木を土中に埋めます。自分の畑に持っていきました。大体原木と同じ長さ位の、穴を掘ってその穴に原木を埋め込みます。マイタケはしっかり覆土しなきゃいけないようなので、1~2cmほど土をかぶせておきます(他の短木原木は覆土しません)。また、当然ですが、直射日光はキノコには厳しい環境なので黒の寒冷紗で光を遮っておきます。

まとめ

マイタケ栽培は、キノコの栽培のなかで複雑な工程を踏む。
ホダ木をいくつも買うよりは安い。
菌が弱く栽培中に雑菌が入るとマイタケ菌が成長しない。
素早く培養袋にいれないと、雑菌が原木に付き雑菌が原因となり養生中にカビが発生する。
無菌の部屋で、無菌の道具を使って植菌する。
培養期間は累積温度1000度まで、約三か月です。
7月下旬の梅雨明けまでに、埋め込み。
埋め込むときは、1~2cm覆土する。
ゴウ
マイタケ短木栽培 畑で栽培できる?初心者でも成功する秘訣!と題して紹介しました。運がいいと9月にマイタケが発生するようです。