日本人が普段食べてるマイタケは、菌床栽培です。培養土に菌を植えて栽培します。短期間で栽培できるのが利点で商業ベースにのせるのに好都合なんです。それに対して、原木栽培とはクヌギやナラといった広葉樹に、マイタケの菌を培養して、育てる方法です。自然での発生条件と似てるので、香りよく味が良いとされています。ただ、原木は菌の周りが遅いので、生産に時間がかかるのがネックです。私は2年前の冬から、原木栽培のマイタケに挑戦してきました。マイタケは、シイタケとは違い菌が他の細菌に弱く培養するのが難しいのです。
シイタケやナメコなんかは、原木に菌を植菌するだけでできます。マイタケの場合は、原木を煮沸消毒してから植菌して、数ヶ月菌を培養する必要があります。培養も素人ながら、上手くできて地面に伏せ込みをしました。2年後の今年は発生年です。
とうとうマイタケが発生しました。舞い上がるほど嬉しいから、マイタケと名付けられた天然キノコってどんな味がするんでしょうね(原木栽培なので90%で純天然と思っています)。場所は、愛知県常滑市の某所です。セントレアから2~3kmです。山奥のような気候は必要ないようです。ただ日光を遮る遮光シートは必ず要ると思います。

出始めると一気に育ちます。この原木から2~3年発生するようです。
二年越しのマイタケ栽培が実りました。培養してしまえば、後は楽ですが管理するのが大変ですね。マイタケを収穫するには、根元を持ってぐっと引っ張れば取れます。採れたてを香ってみたけど・・・あれ。さほど香りはしない。
収穫したマイタケです。原木はクヌギを3本使いました。一度の発生でこれだけ取れれば大満足!

さっそく採れたマイタケを、煮つけや焼きにしてみました。歯ごたえがすごいですね。特に軸の部分がです。香りはスーパーのよりはあるというか、スーパーのは香りがありませんよね。味は悪くないけど、インパクトに欠ける。なんでこうなった?。環境が悪く香りが足りないのかな?。もう少し検証が必要な様です。